無料でも使えるSFAツール13選!基本的な機能、メリット・デメリットも紹介
営業責任者にとって「営業の進捗状況が把握できない」ということは大きな課題です。各案件の進捗を可視化し、適切なマネジメントをしたいと考えている方も多いことでしょう。
一般的な営業管理に利用されるツールとして、SFAツールが挙げられます。SFAツールの中には、無料プランがあるものや無料トライアルが利用できるものがあります。
そこで本記事では、無料で使えるSFAツール14選やSFAツールの基本的な機能、CRMツールとの違いについて解説します。
営業支援ツールの導入を検討している方は、顧客管理や案件管理機能に加えて、広範囲な営業業務をAIで自動化できる次世代の営業ツール「RICOHビジネスクラウド:アポ取り」についてもぜひご確認ください。
SFAツールとは?
SFAとは、Sales Force Automation(セールス・フォース・オートメーション)の略で、日本語では「営業支援システム」とも呼ばれます。
SFAツールについて、基本的な機能・役割やCRMツールとの違いを解説します。
SFAの基本的な機能・役割
SFAツールの基本的な機能には、以下のようなものがあります。
案件管理
営業タスク管理
予実管理
活動履歴管理
営業分析
SFAツールは各案件の進捗状況を可視化し、営業マネジメントに活用したり、売上予測を出したりすることに利用されます。適切に運用することで、営業の状況を可視化し、勝率の向上に役立てることが可能となります。
CRMツールとの違い
SFAツールと似たようなツールとして、CRMツール(顧客関係管理)があります。
CRMツールは、顧客情報を管理するためのツールです。顧客情報や顧客とのやり取りの履歴などを蓄積することができます。
SFAツールとCRMツールの主な違いについては、以下のとおりですが、SFAとCRMは機能の統合が進んでおり同一のプラットフォームで提供されるケースが多いです。
項目 | SFAツール | CRMツール |
役割 | 営業活動の可視化 | 顧客との関係構築 |
主な機能 | ・案件管理 ・営業タスク管理 ・予実管理 ・活動履歴管理 ・営業分析 |
・顧客情報管理 ・顧客分析
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無料プランがあるSFAツール
無料プランがあるSFAツールを6つ紹介します。
ツール名 | 無料プランor無料トライアル | 無料プランの内容 | 有料プランの料金 |
Zoho CRM | ・無料プラン(3ユーザーまで) ・15日間の無料トライアル | 顧客管理機能 予定・タスク機能 カスタマイズ機能 メモ機能 ビュー機能 メールテンプレート機能 など | 月額1,680円〜(年間契約) |
HubSpot Sales Hub | 無料プラン | コンタクト管理 見積もり Webチャット ミーティング設定 など | 月額1,800円〜 |
feels | 無料プラン | 取引先管理 行動履歴管理 案件プロセス管理 など | 月額2,000円〜 |
Musubu | 無料プラン | 企業情報の検索・ダウンロード アプローチ管理 マッチ度算出 など | 月額50,000円〜 |
NICE営業物語Smart3 | 無料プラン | スケジュール管理 営業報告作成 営業報告CSV出力 など | なし |
GrooForce980 | 無料プラン | 顧客情報管理 案件管理 スケジュール管理 など | 月額980円〜 |
※価格はすべて税抜です
それぞれの無料で使えるSFAツールについて詳しく解説します。
Zoho CRM
Zoho CRMは、3ユーザーまで無料で使えるSFAツールで、CRMとSFAの機能を兼ね備えています。初期費用も追加オプションも無料で使えるため、導入にかかる費用はかかりません。
Zoho CRMの無料プランは、使える機能が多い点が特徴です。顧客管理はもちろん、メール配信や登録された顧客情報を分析してリード獲得ができます。
CRM画面をカスタマイズできる機能もあり、ワンクリックでレイアウトを切り替えたり、ドラッグ&ドロップで項目追加が可能です。
HubSpot Sales Hub
HubSpot Sales Hubは、5ユーザーまで無料で使えるSFAツールです。
無料プランの場合は、WebチャットにHubSpotのロゴが含まれる、Eメールテンプレートは5件まで(有料プランは5,000件)、メールの追跡は200件まで(有料プランは無制限)といった機能制限があります。
短期間だけ使ってみたい企業や、使用感を試してみたい企業にとっては、問題なく利用できるでしょう。
feels
feelsは、CRMとSFAの機能に日報機能が含まれたツールです。
無料プランは、CRMの取引先管理100社まで(有料プランは無制限)、案件ごとのカスタマイズ不可、行動履歴管理1カ月前までといった機能制限があります。
しかし、他のツールとは違って、無料プランで使える人数に制限がないため、営業チーム全体でSFAツールを利用してみたい企業におすすめです。
Musubu
Musubuは、新規顧客開拓のメール営業に特化したツールです。営業活動の管理に加えて、リスト作成〜メール送信が自動化できる機能が備わっています。
無料で30件までの企業情報取得が可能で、チームメンバーは最大100人まで招待できます。初期費用もかからないため、営業チーム全体でのお試し利用が可能です。
NICE営業物語Smart3
NICE営業物語Smart3は完全無料で利用できるSFAもツールです。Apple Watchで営業報告や進捗管理ができる、音声メモや手書きメモが残せるといった特徴があります。
しかし、完全無料で使えるツールなため、他のSFAもツールと比較すると機能は充実していません。最低限の機能を無料で使いたいと考えている方は試しに利用してみてもよいでしょう。
GrooForce980
GrooForce980は2ユーザーまで無料で使えるSFAツールです。有料でも1ユーザー980円から利用できるので、他のSFAツールと比較すると比較的安価に導入できます。
GrooForce980は、現場の営業者目線で作られたシステムですが、UIが古めかしいため営業担当者によっては使いにくい可能性があるでしょう。
無料トライアルがあるSFAツール
無料トライアルがあるSFAツールを7つ紹介します。
ツール名 | 無料プランor無料トライアル | 無料プランの内容 | 有料プランの料金 |
Salesforce Sales Cloud | 30日間無料トライアル | 【Starterプランの場合】 リード管理 取引先管理 商談管理 活動の自動記録 など | 月額3,000円〜 |
JUST.SFA | 要問い合わせ | 顧客管理 案件管理 活動管理 プロセス管理 名刺管理 など | 要問い合わせ |
Knowledge Suite | 要問い合わせ | 営業管理 顧客管理 メール配信 スケジュール管理 名刺管理 企業抽出 など | 月額55,000円〜 |
eセールスマネージャーMS | 30日間無料トライアル | 営業管理 顧客管理 メール配信 スケジュール管理 名刺管理 など | 月額3,500円〜 |
ホットプロファイル | 30日間無料トライアル | 名刺管理 営業支援(SFA) マーケティング施策 | 要問い合わせ |
kintone | 30日間無料トライアル | 顧客管理 案件管理 プロジェクト管理 売上管理 ワークフロー など | 月額780円〜 |
戦略箱ADVANCED | 60日間無料トライアル | 顧客管理 案件管理 活動管理 予実対比 など | 月額4,000円〜 |
※価格はすべて税抜です
無料トライアルがあるSFAツールについて詳しく解説します。
Salesforce Sales Cloud
Salesforce Sales Cloudは、世界中で広く利用されているSFAツールの一つです。
合計5つのプランが用意されており、各プランで30日間の無料トライアルを実施しています。
無料トライアル中に利用できる内容は、加入するプランによって異なるため、公式サイトでご確認ください。
JUST.SFA
JUST.SFAは、様々な領域で自社システムを展開している株式会社ジャストシステムのSFAツールです。ノーコードでカスタマイズができる点が特徴で、検討段階からツールの利用が社内に定着するまで、併走支援が受けられます。
無料トライアル期間に関しては公式サイト上では明記されていないので、問い合わせが必要です。
Knowledge Suite
Knowledge Suiteは、CRMやSFA、グループウェア(コミュニケーションを円滑にするツール)、ビジネスアプリなどが1つになったツールです。
パソコンだけではなくスマホやタブレットにも対応しているため、営業担当者が外出先からもデータ入力や確認ができます。
無料トライアル期間に関しては公式サイト上では明記されていないので、問い合わせが必要です。
eセールスマネージャーMS
eセールスマネージャーMSは中小企業向けのCRM/SFAツールで、30名以下の営業組織専用です。30日間の無料トライアルがあり、簡単なアンケートに回答すれば自動でCRM/SFAが構築されるため、申込みから15分ほどで利用開始できます。
トライアル終了後に自動課金されることもないため、複数のツールを利用して自社にあったSFAツールを選定したい企業に向いています。
ホットプロファイル
ホットプロファイルは、SFAとMAに名刺管理機能を組み合わせたツールです。案件管理や商談管理だけではなく、人脈の可視化や営業アプローチリストの作成などが可能です。
30日間の無料トライアルがあり、デモデータが入ったファイルが提供されるため、実践的な操作を試せます。
kintone
kintoneは、ノーコードで業務アプリケーションをつくれるツールです。技術的な専門知識が不要なので、社内にITエンジニアが在籍していない企業でも導入しやすいです。
また、顧客管理や商談管理、契約管理などの利用用途に合わせてカスタマイズできます。
30日間の無料トライアルがあり、チームでkintoneを試せます。
戦略箱ADVANCED
戦略箱ADVANCEDは、営業DXを促進するために提供されているCRM/SFAツールです。業種・業界別にテンプレートが用意されているので、自社に合ったシステムを導入しやすいでしょう。
無料トライアル期間は60日間と、本記事で紹介するSFAツールの中では最も長いです。
SFAで理解しておくべき課題・デメリット
SFAで理解しておくべき課題・デメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
手動入力が必要になる
時間コストがかかる
入力内容を管理する手間がかかる
SFAは顧客情報や営業活動をすべて手動で入力する必要があるため、マネージャーの管理コストは削減できますが営業担当者の入力コストがかかります。特に導入当初は操作になれず、従来の管理方法よりも時間がかかる可能性は考慮しておく必要があります。
また、営業担当者によっては手動入力の煩わしさから、必要なデータが入力されない可能性もあるため、入力内容を管理する手間も発生するでしょう。
SFAの課題を解決するセールスエンゲージメントプラットフォーム
SFAで発生する時間的コストや管理の手間といった課題を解決するのが、セールスエンゲージメントプラットフォーム(SEP)です。SFAの利用で必要な手動入力作業は、結果として営業活動時間を圧迫するものになります。
セールスエンゲージメントプラットフォームは、CRM(顧客管理システム)やSFA(営業支援システム)、MA(マーケティングオートメーション)など複数ツールのデータを収集・可視化し、それに基づいた営業提案をしてくれます。
また、現在はSFAなどのツールを導入していなくても、必要最小限の顧客管理機能・案件管理機能が備わっているため、単体でも利用可能です。
株式会社RICOHが提供する「RICOHビジネスクラウド:アポ取り」は、個人利用なら無料で使える国産のSEPです。
問い合わせフォーム設置から顧客フォローの自動化、提案書作成や日程調整まで、営業業務を幅広くAIでサポートしています。
まとめ
無料で使えるSFAツールには以下のようなものがあります。
Zoho CRM
HubSpot Sales Hub
feels
Musubu
NICE営業物語Smart3
GrooForce980
顧客管理や案件管理といったCRM/SFA機能が無料で利用できますが、登録できるユーザー数や利用できる機能に制限があります。
また、SFAツールには手動入力が必要で時間コストがかかるといったデメリットがあります。
営業業務を効率化し、企業の収益性向上を目的としているのであれば、セールスエンゲージメントプラットフォームの利用を検討しましょう。
株式会社RICOHが提供する「RICOHビジネスクラウド:アポ取り」は、問い合わせフォーム設置やアポ取り、提案書・見積書作成まで、営業に必要な業務を一元管理できます。